ニッケイ新聞 2008年9月27日付け
ブラジル在住のピアニスト、矢崎愛さんが率いるバンド「Ai Yazaki Quarteto」が、サンパウロ市文化センター(Centro Cultural Sao Paulo)の招待を受け、十月三日午後十二時半から同センターSala Adoniram Barbosa(R.Vergueiro,1000)でコンサートを行なう。入場無料。
メンバーは、矢崎愛(ピアノ)、草村芳哉(サックス)、エドゥ・マウタ(ベース)、ロドリゴ・ブラス(ドラム)。国内外で活躍する演奏家、カイト・マルコンデス(パーカッション)、アンドレ・ジュアレス(ビブラフォン)の二人がゲスト出演する。
日伯両国で演奏する矢崎さんは、昨年にはオペラ歌手の森敬恵さん、百周年の今年はタンゴ歌手の冴木杏奈さん、中平マリコさんなど多数の来伯歌手の伴奏をつとめる傍ら、六月の日本文化週間では、シンガーソングライターの江崎とし子さんと製作した記念ソング「未来(あす)へ」を発表するなど活発に活動した。
「今年は日本を前に出した」と話す矢崎さん。「おじいさん、おばあさんのお客さんを見ながら、この人たちがいなかったらブラジルでこんなに快適に暮らせていないだろうと思うと、こみ上げてくるものがあった」と振り返る。
コンサートでは、矢崎さんのオリジナル曲やボサノバのほか、「上を向いて歩こう」などで知られる作曲家、中村八大氏の曲「こんにちは赤ちゃん」をアレンジしたものなどを演奏する予定。
「ブラジルのリズムに日本の音色を乗せた演奏を届けたい」と矢崎さんは語り、来場を呼びかけた。
コンサートに関する問合わせは矢崎さん(11・9164・4620)まで。