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IBGE発表=13・5年間は加療生活=男性の1/3が65歳前に他界

ニッケイ新聞 2008年9月30日付け

 ブラジル地理統計院(IBGE)は二十八日、ブラジル人の平均寿命が過去十年に六十九・三歳から七十二・七歳に延びたが、二〇〇〇年から二〇〇五年までに生まれた男性の三分の一と女性の五分の一は六十五歳に達せず他界と発表したことを二十九日付けエスタード紙が報じた。
 さらに六十歳以上のブラジル人の健康状態は、先進国に較べ病弱であることが判明。男性は一三・五年、女性は一一・五年の加療生活を送ることが分かった。
 ブラジル人は平均十年以上、生産力もなく病院通いで国庫に負担をかけることも明らかになった。ブラジルの六十五歳以上の高齢者は現在、国民の一〇・五%に当る二千万人。これが、二〇二五年は四千万人となり、高齢者の社会的負担は重荷となる。予防段階での治療は負担が少ないので、政府は予防治療に力を入れる考えだ。
 サンパウロ市国立医大教授の老人医学教授の診療所では最近、六十歳以下の患者が五〇%を占める。親の老齢化を見てきた人たちが、第三世代に入る前に治療を始めたのだ。六十五歳を過ぎると、三つから五つの合併症を持つ。早くから治療を始めることで、次世代の人たちの生活が変わるという。
 そのため医療や社会福祉など第三セクターの専門家養成が、大学の新しい傾向となった。学部への志望者も倍増した。他にNGO(非政府団体)や数々の団体も同専門家の養成を始めた。
 連邦令が一九八八年、制定した社会疎外者の参加メカニズム設定が国策となった。最も典型的なのが、SUS(国民健康保険システム)といえる。同様の民間システムも、多数ある。活動は、家族単位の医療を始め住居、就職、教育など多岐にわたっている。

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