ニッケイ新聞 2008年9月30日付け
サンパウロ市証券取引所(ボベスパ)サイトによると、不安含みで開けた二十九日の証券市場は、米金融危機の救済法案が米国議会で否決されたことで不確定要因が膨らみ、株価指数を午後五時現在、九・七五%下げ、四万五八三三ポイントとした。ドルは六・二一%上げ、一レアル九六六センターボへつけた。
特にEUの銀行群が混乱し、ベルギーのFortisやドイツのHypo・Real、イギリスのBradford・Bingleyで取付けが起き、混乱した。
米国議会がブッシュ米大統領による金融危機の救済法案を否決したことで、ボベスパは四時半現在、一時的に一三・七五%と今年一番の大暴落を記録した。
ルーラ大統領は、財務相や中銀総裁、産業開発相、農務省技官を召集し、金融市場がブラジル経済に及ぼす影響について緊急会議を開いた。