ニッケイ新聞 2008年9月30日付け
二十七日にあった日伯友好病院の開院二十周年式典。この日、勤続二十年の職員十二人が、表彰状と記念品を受け取った。どの職員も誇らしげに笑顔を浮かべていた。
その中でも、非日系女性のルイザ・ヴェネディッタさん(56)の喜びぶりは特別だった。援協救急病院時代から清掃担当として勤務し、今年で二十三年目。表彰状を受け取るのに手をあわせて深く礼をし、感激の面持ちで謝辞の言葉を参加者に述べた。
「最高の名誉。これからも病院のために一生懸命働きたい」とルイザさん。この言葉は、表彰を受けた他の職員も同じようだった。
ルイザさんの仕事は医師や看護師に比べて目立たない。ただ、病院の運営には欠かせない存在だ。裏方として働くこうした職員の献身的な仕事ぶりが、今日の友好病院の発展を支えているのは間違いない。 (泰)