ニッケイ新聞 2008年10月1日付け
サンパウロ州アララクアラで九月二十六日夜、二十七歳の女子学生とその恋人が乗ったバイクに追突した車が女子学生を約一キロ引きずって走るという事故。車体と道路に挟まれたまま引きずられた女子学生は三度の火傷が体の四〇%に及び、昏睡状態で集中治療室に。被害者を引きずっていると叫ぶ声も無視して逃走し、停車後も逃げようとした犯人を「許せない」とは被害者の父親。恋人は軽傷で済んだが、飲酒後の事故だった。
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サンパウロ州地下鉄駅での自転車貸し出しで、保証金三五〇レアルを要求されて戸惑う人続出。前もって公表された利用規定には記載がなく、三人で利用し、一〇五〇レアルを請求された親子などの報道があったが、九月二十九日からは、一台目は三五〇レアル、二台目以降は一台五〇レアル、家族の場合最高五〇〇レアルまでと変更された。一日経っても返却されなかった場合にのみ徴収というが、前もってきちんと案内して欲しいものだ。
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生徒への体罰が日本以上に騒がれるブラジルだが、教師への暴行なども頻繁で、サンパウロ州カンピーナス市では州立校の六年生三人を退学処分に。教師用の椅子に速乾性のボンドを塗りつけ、座ってしまった女性教師に火傷させたのが原因。学校責任者や教師、生徒と親が同席して話し合った結果、退学処分となった三人は、他の学校に移ることになる。八割の教師が暴言、暴力などの被害を受けたことがある。
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エクアドルでは、政府権限をより強くする憲法改正案が、九月二十八日に行なわれた国民投票で承認された。コレア大統領は新しい国作りを目指すというが、チャベス氏並に、他国企業の国営化などと言い出さないか。