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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年10月3日付け

 デカセギ訪日者に日本語や生活習慣などを教える「速成塾」。約一年間実施されてきた教師研修会が先月終了した。
 主催の日本語センターとしては、一山越えたところだろうか。しかし、研修会を終えたばかりの十四人を除いた認定教師百八人のうち、現在速成塾の生徒を持つのはたった三十四人だという。
 話を聞いた参加者の一人が、「普段の授業にも応用が利く内容」と充実した顔で太鼓判を押していた。日語教師のレベルアップは大いに喜ばしい。とはいえ、速成塾の生徒獲得が難しい状況では、教授方法を取得だけしてそのまま・・・という状況になりかねない。
 教師養成が終わり、これからは広報活動へ重点が移る。丹羽事務局長が話すように、普及には時間がかかるかもしれない。センターの活動に加え、教師自身による能動的な活動も求められるだろう。 (親)