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東西南北

ニッケイ新聞 2008年10月8日付け

 「子供の日」前の四日にサンパウロ市の25・デ・マルソへ繰り出した人の数は五〇万人。サンパウロ市の七〇のショッピングセンターでも、十二日当日を含む週末の人出は二二〇〇万人と予想しているが、プレゼント購入の際には、品質保証マークの有無への注意も必要。中国からの輸入品などに、壊れ易いものや、塗料に重金属を含むものがあるという。
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 地方裁判所と上級司法裁判所で、死者の審理が行なわれ、五年半の実刑判決。嘘のような本当の話で、「イジエノポリスのマニアコ」は、二日の上級裁判決後、四月に死亡していたことが確認された。刑務所や裁判所の伝達網不備が原因で、死亡後も審理継続という例は珍しくないという。生きている人間の審理が後回しとなり、時間も経費も無駄となる伝達漏れへの苦情も出始めた。
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 サンバチームではカーニバルのテーマも決まり、練習が始まったが、このところサンパウロ市で増えているのは騒音への苦情。バールなど、深夜まで営業している所では、騒音に加え、酔っ払いが真夜中に呼び鈴を押したりするケースもある。トラック乗り入れ規制で夜中に積荷を下ろす音なども問題になったが、季候の変わり目で寝ても寝ても眠たい人には無縁の話?
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 サンパウロ市南部で大通りの中央分離帯に突如開いた穴から下水道に落ちた十二歳男児が五日に死亡、六日に埋葬された。八月十五日の学校帰りに、バスから降り、中央分離帯を横切って横断歩道に向かう途中の事故。救急隊が何メートルか流された地点で発見したが、以後は入院したままだった。水道局職員が、裁判に持ち込まないよう小切手を持参したという葬儀は、悲しみと憤りの混じったものだったという。