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郷土民謡協会=東京の全国大会に2歌手=「力一杯歌ってきてほしい」

ニッケイ新聞 2008年10月8日付け

 ブラジル郷土民謡協会(桜庭喜太郎会長)は、十七日から十九日まで東京の武道館で開催される「第四十八回日本郷土民謡全国大会」にブラジル代表として二人を派遣する。
 今年六月に日本郷土民謡協会から関係者三十六人が来伯して開催された「第二十回全伯民謡大会」で優勝した桝永八重子さん(67、二世)と、同大会で準優勝し、毎回上位入賞を果たしている山本スギヨさん(83、大分)が特別招待で訪日する。二人は、海外特別出演として参加する。
 ブラジル郷土民謡協会から星野幸次郎副会長、馬場アヤ子会計理事、北原民江教授、出場者の桝永さん、山本さん、付き添いの桝永美香さんが本紙を訪れた。
 民謡を始めて八年目という桝永さんは、今回が初優勝で、初めての訪日だという。「不安なような、心細いような感じ」と今の心境を語り、「歌詞を忘れないようにしっかりと歌ってきたい」と抱負を口にした。
 一方の山本さんは民謡歴十八年。「民謡は若さの秘訣。先生が良くてここまでこれた。推薦されて嬉しいの一言」と感激した面持ちで話した。武道館は見学に訪れたことがあるが、歌い手として出場するのは初めてで、「(日本での出場は)桧舞台、晴れの舞台なのでしっかり歌ってきたい」と笑顔で話した。
 北原教授は「二、三世の人たちが民謡を歌うような時代になってきた」と喜びを表し「上手下手関係なく、しっかりと歌ってきてほしい」とエールを送った。
 星野副会長も「ブラジル代表として緊張せずに、歌詞を間違えないように力一杯歌ってきてほしい」と激励した。