ニッケイ新聞 2008年10月8日付け
全国自治体の首長・議員を選出する統一地方選挙は五日に投開票が行なわれ、大半の地域で結果が確定した。サンパウロ州内だけで四十一市で日系人が立候補した市長選挙は、うち十七の都市で当選。その他の二十四市では、日系候補は涙を飲んだ。また、隣州パラナのウライ市では、九十歳の現職市長、市村之(すすむ)氏(PSDB)が49・29%を獲得し、一次投票で当選を決めた。同氏は国内最高齢の自治体首長となる。サンパウロ州内を中心に、市議会議員選挙とあわせ、ニッケイ新聞の調べによる各地の結果を紹介する。
イトゥベラーバのマリオ・タカヨシ・マツバラ候補(PSDB)は81・82%、オウリーニョスのトシオ・ミサト候補(PSDB)は73・39%を獲得して圧勝。
六候補が立候補する激戦となったマイリポランでは、アントニオ・シゲユキ・アヤシダ氏(PSDB)が71・50%を獲得して当選を決めた。
四候補中二人の日系候補が出馬したペドロ・デ・トレドでは、セルジオ・ヤスシ・ミヤシロ候補(PSB)が77・20%を獲得し、一次投票で当選。もう一方のネルソン・デンショウ・タカハラ候補(PSDB)は二位だった。
アンドラジーナでは、候補四人のうち二人が日系人。ジャミール・アキオ・オノ候補(PT)が48・05%を獲得して当選を決めた。ヴァルデマール・タダシ・イシダ候補(PHS)は四位だった。
そのほか日系候補が一次投票で当選を決めた都市、候補名(敬称略)、得票率は次の通り。
【パカエンブー】シデト・トダ(PTB)、57・90%
【グアランタン】ヨシノリ・イノウエ(PSB)、54・02%
【バルパライゾ】マルコス・ユキオ・ヒグチ(PSDB)、54・80%
【ラファルド】マルシオ・ミナミオカ(PPS)、54・41%
【ペレイラ・バレット】アルナルド・シゲユキ・エノモト(PSDB)53・98%
【カジャチ】ルイス・エンリケ・コガ(PSDB)、49・66%
【カイエイラス】ロベルト・ハマモト(DEM)、47・38%
【カンポ・リンポ・パウリスタ】アルマンド・ハシモト(PSDB)、41・60%
【クリスタイス・パウリスタ】エリオ・コンドウ(PMDB)、43・59%
【セッテ・バーラス】ニルセ・アヤコ・ミアシタ(PR)、46・56%
【ファルトゥーラ】パウロ・アマムラ(PMDB)、39・40%
【ポンペイア】オスカル・ノリオ・ヤスダ(PP)、43・15%
市議選=各地で日系候補が当選=マナウス、ロライマでも
市議会議員選挙は現職を中心に、サンパウロ州・パラナの各都市で日系人候補が当選した。
ABC地区では、サンベルナルド・ド・カンポで同市百周年委員長を務めた南洋行氏(PSDB)が三位で当選。
サンパウロ市近郊では、オザスコで現職のファビオ・ヤマト氏(PSDC)、宮崎文生氏(PRP)。モジ市でもペドロ・コムラ(PSDB)、オリンピオ・トミヤマ(PTB)の二氏が当選した。
その他、アチバイアでは、八月に死去した小野敬男市議の息子、エミル・オノ氏(PTB)、サントスの中井定男氏(PSDB)などの新人。サンジョゼ・ドス・カンポスでは西本エリオ(PSDB)、林ヴァルテル(PSB)、アメリア・ナオミ氏(PT)。カンピーナスではパウロ・オヤ(PDT)、ルイス・ヤビク(PDT)の二氏が当選を決めた。
聖南西地域では、サンミゲル・アルカンジョで現職の森エリオ氏(PSDB)とエリオ・ハタノ氏(PSDB)。イビウナでパウリーニョ・ササキ氏(PTB)、ピラール・ド・スールで「トシミ・デンチスタ」氏(DEM)、ソロカバでヤビク氏(PSDB)などがそれぞれ当選。
インテリオールでは、バウルーで「パストール・サカイ」氏(PP)。パウリスタ線の中心地マリリアではヨシオ・タカオカ氏(PSB)。バストスでサチコ・ハヤシ氏(PV)が勝利。
ソロカバナ線プレジデンテ・プルデンテではドウグラス・カトウ氏(PP)。サンジョゼ・ド・リオ・プレットでネルソン・オオノ氏(PV)が当選を決めている。
その他、カイエイラスでイデイル・ハマモト氏(DEM)、リベイロン・ピーレスでコイチ・ダ・マルタカ氏(PV)、ムラキ氏(PTB)、グアルーリョスでエドゥアルド・カメイ・ユキサキ氏(PSDB)が当選した。
パラナ州では、ロンドリーナ市で現職の金城ロベルト(PSDB)、田村ジャイロ(PSB)の二氏、マリンガでマリオ・ホソカワ氏(PMDB)、アサイでパウリーニョ・ハラ氏(PSC)と、北パラナ各地で日系市議が誕生。
全国の州都の中では、サンパウロ市議選で羽藤ジョージ(PMDB)、神谷牛太郎(DEM)の現職二氏が当選したほか、アマゾナス州マナウスではマサミ・ミキ氏(PSL)、ロライマ州ボア・ビスタではマサミ・エダ氏(PMDB)が当選している。