ニッケイ新聞 2008年10月8日付け
全国統一地方選挙の投開票が五日行なわれ、七日にはおおかたの結果がでそろった。
サンパウロ市議は前回の四人から二人へ半減。その他にも移民・日系人と関わりの深い地方都市で現職の日系人市長・議員が落選したところもあった。もちろん現職・新人が当選しているところも多くあるから、一概に百周年〃逆〃効果とは言えないだろうが。
サンパウロ州だけで、約四十の町で日系人が市長に立候補した。結果四割以上の候補が当選したことは、快挙と言える。『裏方』のイメージだった日系人が政治の表舞台に出つつある、ということだろうか。
地域日系社会だけでなく、市や議会の協力が各地の百周年を盛り上げた。新たに選ばれた市長・議員のもと、そこから生まれたものが地域とその日系社会の将来につながっていくことを期待したい。 (ま)