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米金融危機=ブラジル人から解雇される=世知辛くなった米国就労
ニッケイ新聞 2008年10月14日付け
米金融危機の影響で米国在住のブラジル人が、解雇旋風の憂き目に遭っている。多くのブラジル人出稼ぎが就労した建築現場は、最も危機の影響を受けた産業部門だ。
多くのブラジル人労働者は失職後、民家の清掃や塗装修築などで糊口を凌いでいる。収入の激減と増税、金利上昇による月賦の増額などで板ばさみになっている。
中流階級に属し、サブプライムで住居を失った米人が多い。失業者も多い。そのため清掃の仕事も減った。自分の家の掃除は、自分でするようになった。生活スタイルが、変わったのだ。
生活環境の変化は、ブラジル人ばかりではない。米国人も金融危機で、自宅と職を失った人が多い。そのしわ寄せがブラジル人に来るので、帰国を考えている出稼ぎが多いようだ。