ニッケイ新聞 2008年10月14日付け
ブラジルの守護者ノッサ・セニョーラ・デ・アパレシーダを祭る「聖母アパレシーダの日」の十二日、サンパウロ州アパレシーダに一六万人、カンピーナスに一〇万人の熱心な巡礼者たちが集まった。同じカトリック恒例行事のパラー州ベレンのシリオ・デ・ナザレは二〇〇万人の人出で賑わった。
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サンパウロ市内の駅や公園に置かれたピアノが話題を呼んでいる。通りがかりの人や話を聞いて出向いた人など、演奏家は一本指で鍵盤を押さえる素人からプロの音楽家まで。聴衆の反応も、信号待ちのバスの中で音色を楽しむ人、突然の演奏に足を止め聴き入る人、音楽に合わせて歌い出す人など様々。セーのポウパテンポ、ラルゴ・ダ・サンタセシリア、サントアマロ駅、ルス駅、パチオ・デ・コレージオ、ラルゴ・デ・ピニェイロス、パルケ・ダ・ジュヴェントゥーデ、イビラプエラ公園のテント(マルキーゼ)で十八日まで。
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リオ市で開かれている交通安全週間のキャンペーンで、一~九歳の子供の場合、一〇人に付き三人が交通事故の犠牲者となっているとの報告。死亡者の五〇・八%は車にはねられたもので、子供を道で遊ばせない、道路を渡る時は子供の手首を握る、などの注意の他、車で出かける時は、子供用の専用シートを利用することなどへの注意も促された。
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二〇〇七年のサンパウロ州での肝移植の一一%は、劇症肝炎患者で、移植が遅れれば命を落とすケースだったという。一方、子供の心臓移植では、七割が適合する臓器が提供される前に死亡するとも。その意味で、サンパウロ市南部のロドリゴ君(4)が心臓移植を受け、無事に子供の日を祝えたことは特筆に値するニュースだ。