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グリーンスパン発言=投機は砂上の楼閣=「公的資金は無限にある」

ニッケイ新聞 2008年10月15日付け

 ドイツ銀行主催の金融ゼミにグリーンスパンFRB(米連邦準備制度理事会)前議長が講師として招かれたと十三日付けフォーリャ紙が報じた。前議長の発言は、金融業界で「神のお告げ」のように敬われる。
 晩餐会で前議長は「今回のような金融危機を避けるために、どんなルールを設けるべきか」の質問に、ルールは設けず完全自由化が理想と答えた。「全ては、体験しながら学び改善する」
 派生商品取引が爆発的に増えたが、不動産価格と同じように幻想の基礎の上に建てられた楼閣であることを認識すべきだという。不動産ローンへの投資を勧めたのも、同前議長であった。
 今回のような危機の予測法を質問された。前議長は質問に答えず、競争が全ての危機を知り避け管理する原理だと答えた。予測不可は、競争場裏にいないからという。
 金融市場は流通量枯渇ばかり騒ぐが、それより支払能力が問題だと警告した。莫大な公的資金を投入するが、どこから調達をするかとの質問に、「印刷所」と答えた。

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