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東西南北

ニッケイ新聞 2008年10月16日付け

 十三日に一九九九年一月以来の最高値を記録して投資家に安堵のため息をつかせたサンパウロ市証券市場だったが、十五日午後から再暴落、その日だけで一〇%も下落したため市場は三十分間閉鎖された。その後、再開されたが再び下落をはじめ、午後五時時点で一四・七五%まで続落した。米国で発表された九月小売売上高減を嫌気して、NY株が大幅続落、ダウ平均が九〇〇〇ドル割れ込んだことを受け、サンパウロ市も下落した模様。今回の金融危機は息つくひまもない。
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 サンパウロ市長選の支持率調査で、カサビ氏が五一%、マルタ氏が三九%との結果。八四%が誰に投票するか決めており、六九%がカサビ氏勝利と考えているという。ベロ・オリゾンテ市ではキントン氏が五一%の支持を得ているが、リオ市はガベイラ、パエス両氏が四二%対三九%で予想がつかない。泣いても笑っても決選投票まであと一〇日。
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 十三日十三時半に起きたサンパウロ州サントアンドレの人質事件が、姉妹らの説得にも関わらず、進展のないまま丸二日経過。三年の恋が終わり、うつになった青年が元恋人のアパートに押しかけたもので、一緒に居た男性二人は当日、女性一人は十四日夜開放されたが、元恋人は人質のまま。自分から恋の幕引きをしたはずの青年は、もう一度関係を戻してくれなければ殺すと脅していたらしい。
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 サンパウロ州グアルジャのアルツリアス海岸で、砂浜の場所取り禁止令。ビーチパラソルやテーブルなどで場所を確保することを禁じたもの。海水浴客が海岸にいる場合はこれらの使用を認めるという。取締りは市役所の責任で罰金一万レアル。七〇年代から急増したコンドミニアム住民が海岸独占との訴えに対する判決だ。