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テレビ討論会=通貨下落で物価高騰=専門家が慢性インフレ警告
ニッケイ新聞 2008年10月17日付け
エスタード紙主催の討論会「ブラジルと金融危機」に招かれたブラジル大手企業の代表三人は十四日、異口同音に金融危機のインパクトが、インフレをもたらすことで見解が一致と十五日付けエスタード紙が報じた。減速経済とコモディティ下落は、潜在インフレを市場に定着させる。
レアル通貨の下落が、容認水準高めの慢性インフレ率を招く。そのため世界経済の不確定性を考慮に入れれば、中銀の基本金利は現行水準を推移する。世界経済に好転の兆しが見えれば、インフレは檻を放たれた猛獣のように踊り出す。
現在は不況リスクが、インフレ・リスクより大きいから猛獣は、おとなしくしている。中銀は危機後に備える必要がある。ブラジル経済は、第3,4四半期で今後の傾向を呈示するという。
消費者は生活を切り詰めるので、企業は設備投資を減らす。これは出席者全員の見方。企業は、どこも金策に走り回っている。金融危機のほとぼりが冷めるまで、どこでも二カ月間位設備投資を見合わせると見る。
国民は地震が起きて屋外へ飛び出し、呆然としている。中銀の役目は、国民を落ち着かせ理性を取り戻させること。
現在の状況は、インフレが想像以上に国民の生活を煩わしそうだ。レアル通貨の下落とインフレへの影響は過去に、何度も経験している。
ブラジルのインフレは、いつも目標インフレより高く、国内消費も年九%で上昇含み。これまで中銀の通貨政策は、レアルの過当評価に対して取られた。いまはその是正期といえる。
金融危機が治まり次第、中銀はこれまで金融市場に投入してきた公的資金の回収を始める。適宜な流通量を保つことで、不本意なインフレを防ぐことだ。