ニッケイ新聞 2008年10月17日付け
政府は十五日、アラグアイア地方で軍政時代に消息を絶った左翼活動家の遺体捜しで、スペインに捜索技術を求めることにしたと十六日付けエスタード紙が報じた。
ルーラ大統領が十三日、トレードでドン・キホーテ賞を授与される間、随行のヴァヌチ人権相はマドリードに留まり、同事件の解明に当たっていたガルソン判事と落ち合った。
同判事の調査から、地中の異物を探知する特殊レーダーと特殊技術が、スペインにあることを知った。アラグアイア全域の掘り返しは不可能であり、レーダー探知に同相は関心を抱いた。
同特殊レーダーは、スペインの内戦やチリーのピノシェット政権で消息不明となり、周到に証拠隠滅を図った犠牲者の遺体探しに数々の効果を収めた経緯がある。