ニッケイ新聞 2008年10月21日付け
ブラジル日本語センター(谷広海理事長)は第八回青年研修を十一、十二日の両日同センター内で開催した。今回はマナウス、リオ、クリチーバ、サンパウロ州内から三十人が参加して行われた。
同研修は、青年(四十五歳以下)の若手教師が学びたいことを学ぶもの。研修の企画も若手教師たちが担当する。
今回の企画を担当した杉浦マルコスさんは「先生たちが悩んでいることは生徒たちや先生自身のモチベーション(やる気)」と話し、「自身の体験からも悩んだことがあるからモチベーションに関する研修にした」と説明した。
今回初めての取り組みとしてシチュエーション発表が取り入れられ、先生たちが日頃感じている問題を劇で再現して発表した。ワークショップでは児童・成人へのモチベーションについてなどを勉強した。
また、「講義だと良い情報が入るが、自分で勉強することが少なくなる」との考えから、講義形式はほとんど行われなかった。
十二日の午後から行われた閉校式で諸川有朋理事は「今回の研修で若いみなさんの役に立ったのでは」と話しながら「教育という大事な仕事を担っているだけに、良いブラジル人を育て、大きな夢を与えてあげてください」と激励した。
続いて今回の講師を務めた武藤祥子教師、本田秀子教師、舘脇未希教師から激励の言葉が送られ、最後に修了書が手渡された。