ニッケイ新聞 2008年10月22日付け
在サンパウロ日本国総領事館は、「サンジョゼ・ドス・カンポス小児・青少年癌病院医療用機材整備計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力の署名式を十三日午前十時半から同館内で行なった。
西林万寿夫総領事、加藤秀雄領事、青少年ガン患者支援グループのローズマリー・ドミンゲス・サンス会長、同グループ南東地域部長のジャシント・グイドリン氏などが出席した。
同グループは一九九五年に設立され、貧富を問わず誰もが一律に医療、教育、福祉の総合的でより良いサービスが受けられるよう活動を行なってきた。さらに、患者本人だけではなく、家族へのケアも施している。
今回の協力は、現在治療を受けている二百七十四人の患者へのサービス向上のための医療機材を整備するもので、八万三〇九一ドルを限度に無償資金供与する。
署名式で西林総領事は、今回の供与に至った経緯を説明し、「設備を充実させ、地域のために役立ててほしい」と希望を述べた。
続いて、サンス会長は医療チームを充実させ、集中治療室などを設置することを述べ、「全ての地域の見本になる病院になりたい」と話し「百二十人のボランティア、治療を受けている人たちを代表してお礼を言いたい」と嬉しそうな表情を浮かべて話した。
サンス会長が十一月中旬の開所式への来場を呼びかけ、署名式は終了した。