ニッケイ新聞 2008年10月22日付け
先週末の熊本県人会五十周年で母県・各国から訪問団が来伯したのにあわせ、サンパウロ市で県系人の世界大会が開かれた。
数えてみると、昨年からブラジルで同種の世界大会・会合が開かれるのは、山口、岩手、沖縄に続き四県目。ブラジルだけでなく、昨年は米国で福岡、日本で滋賀県もそれぞれ実施している。
取材でそのいくつかを訪ねてみると、やはり実際に会って言葉を交わすことの大切さを感じる。ただ現状では母県を中心に各国県人会が横につながる場合が多いし、会議も顔合わせという印象が強い。が、それだけではもったいない。
沖縄系がすでに始めつつあるが、ここから一歩進んで各国間での人材交流、さらには母県も巻き込んだ経済交流まで広がっていけば面白い。世代交代と共に変わりつつある県人会にとっても、新しい方向性の一つになるのではないか。(ま)