ニッケイ新聞 2008年10月24日付け
先日、民間の病院では初めて開設したサンタクルース病院の神経筋ブロックセンター。治療に使われるBOTOX(筋弛緩剤の一種)は、痙攣や斜視などのほか、皺(しわ)取りなどに美容外科でも使われていると聞いたが、新センターで同治療は行わないそう。切るでも引っ張るでもなくできる皺取りと聞き、興味津々の女性記者。若くても年を重ねても女性は美容に関心が高いし、検討してみてもいいのでは?
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麻生総理が就任して祖父である元首相の名がマスコミに上がっていることを上げ、「どこかで聞いた名前だとよく言われますが、実は名前の漢字が違います」とコチア青年の喜寿、吉田茂さんは強調し、会場の笑いを誘った。一見すると同じように見えるが、元首相の方は三画の普通のくさかんむりで、ブラジルの方は真中の切れた四画くさかんむりだという。印刷の関係で、新聞紙上では一緒になってしまうが、実際は違うとのこと。日本語は難しい?!
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県連とサンパウロ州共催の「オルト・フルト・フェスタ」が、十一月十四日から三日間、サンパウロ市バラ・フンダ区のパルケ・アグア・ブランカで開催される。九月度の代表者会議で出店する県人会を募集したところ、二十二日現在で約二十カ所の場所に対して、県人会と福祉団体を合わせて十六団体。〃ミニ日本祭(フェスティバル・ド・ジャポン)〃ともいえる企画だけにもう少し集まるかと思われたが、初企画のため県人会も少々敬遠気味か。
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熊本県人ブラジル移民百周年で母県慶祝団団長をつとめた柿山武志氏は、熊本日日新聞社の副社長。熊本人世界大会の席で、約二十年前の記者時代に熊本県人の子孫が住むニューカレドニアを訪れたエピソードを紹介した。戦前に移り住んだ一世はすでに亡くなっているが、二、三世になっても「『ルーツは熊本』と認識していた」と振り返る。「県人の血の中には外に向かうパワーがDNAとして受け継がれていると思う」と柿山氏。一世たちの墓は、すべて日本の方を向いていたという。