ホーム | コラム | 大耳小耳 | 大耳小耳

大耳小耳

ニッケイ新聞 2008年10月25日付け

 文協会長室で行った約一時間の上原幸啓・百周年協会理事長への取材。最後に―頻繁に出し入れしているのだろうか―机の抽斗から、フランスの新聞『リベラシオン』を取り出し、「日本、ブラジルだけではなく、フランスも百周年を取り上げたんです。これは凄いことですよ」と誇らしげ。今年八月に亡くなった赤塚不二さんの漫画「おそ松くん」のおフランス帰りのキャラクター、イヤミではないが、「よかったザマスね」という言葉を飲み込んだ。
     ◎
 援協創立五十周年記念事業の福祉センター建設。千二百八十万レアルと言われる建設費(設備内装費込み)のうち、百万レアルを募金に頼る計画だが、現在までに、三十七人から約三十一万レアルが寄せられている。なかには、一人で十万レアルを寄付した援協理事や、一般からも数万レアル単位で寄付した人も。本格的な募金キャンペーンを前に、これだけのお金が寄せられていることから、関係者からは驚きながらも「ありがたい」と感謝の声。
     ◎
 日本で発行するポルトガル語新聞やコミュニティー紙でも、日系人の会社からの広告や派遣会社からの求人広告が減り、経営面にも影響が及んでいるという。加えて、読者であるデカセギがブラジルに多く帰国するようになれば、在日ブラジル人コミュニティー全体にもより深刻な影響が出てくるかも。
     ◎
 在サンパウロ日本国総領事館は二十七日、サンパウロ州の祝日「公務員の日」のため閉館する。当初は二十八日の予定だったが、州政府が二十七日に変更したため。総領事館の領事らは、日本の公務員のはずだが…。
     ◎
 リベルダーデの日本食レストラン「美松」が現在の店舗の隣りに移転し、三十一日から「ニュー美松」として営業を再開する。新店舗の住所はガルボン・ブエノ街475番。旧美松は二十六日まで営業する。