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2008年地方選=PMDBが戦略拠点を手中に=選挙に見る新傾向=PT地盤は北東部、北部へ=今日から始まる大統領選

ニッケイ新聞 2008年10月28日付け

 二〇〇八年度の地方選挙でPMDB(民主運動党)の市長が一千二百三都市で二千八百八十八万票を獲得し最も躍進したことが二十六日、判明と二十七日付けエスタード紙が報じた。大統領選に向けて同党は独自候補がないため、PMDBとの連立は与野党にとって垂涎の的といえそうだ。二〇一〇年の大統領選は今日から始まると、ボルンハウセン上議(DEM=民主党)が声明を発表した。
 PMDBが戦略都市といわれるリオやサルバドール、ポルト・アレグレ、フロリアノポリス、ゴイアニア、カンポ・グランデを手中に収め、最大投票数を得たことで、同党との連立は大統領選の切り札となった。
 一方、与党PT(労働者党)は、最大票田で最大経済力を有する南部と南東部、中央西部で後退したことも、新しい傾向だ。PTの地盤が、北東部と北部へ押しやられた格好になった。
 PMDBの躍進は、PTが敗退したところへ食い込んだのが皮肉だ。連立党の中でPTに対抗する新たな動きがあり、これからの連立関係にも影響が予想される。
 二〇〇四年にPMDBの手中にあったのは、ゴイアニアとカンポ・グランデの二州都だけであった。それがサンパウロ市の副市長も含めるなら七州都を獲得、地方勢力の新しい政治パワーを築くことが可能とされる。
 一方、サンパウロ市はカサビ・セーラのコンビでPSDB(社会民主党)とDEM、PPS(社会人民党)の連立が、折込済みだ。カサビ圧勝を機にゲーラDEM顧問とカサビの指揮で野党大連立を組み、PMDBを呼び込む。
 PSDB執行部は、カサビ・セーラの連立構想に、同じく大統領選に意欲を燃やすネーベス・ミナス州知事を加えるよう進言した。アウキミン前知事を袖にした市長選のしこりを作らず、強固な連立を築くための関門だ。
 アウキミン前知事に二〇一〇年知事選への立候補を説得し、セーラ知事とのヨリを戻すのが、カルドーゾ前大統領の役目になった。アウキミン前知事に背を向け、カサビ支持へ走ったPSDB党員の処遇も問題だ。
 PSDBがアウキミン前知事を冷遇するなら、同前知事はクエルシアPMDB聖支部長と組んで、セーラ・カサビとPMDBを裂く可能性がある。群雄割拠のPSDBは二〇一〇年までの二年間、PMDB争奪戦を、いかに戦うのか。

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