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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年10月28日付け

 以前、援協に三千ドルを寄付した元日本人移住者を紹介したが、このほど、パラグアイのある日系人青年が援協福祉センター建設事業のために二千五百ドルを寄付した。
 援協関係者によると、二十代後半のこの青年はイグアスー移住地の農業者。三年前にトラクター事故に遭い、全身ほか、声帯や気管を強く損傷し、声が出なくなった。
 同国の病院では治療が難しく、また、医療費の支払いも困難だったことから、日伯友好病院が引き受け先となり、無料で手術した。その結果、声も出るようになり、仕事に復帰。結婚もして間もなく子供も授かるという。彼は以前にも二千ドルを寄付している。
 「病院が無料でお世話した人で、後から寄付しに来た人は珍しい」と関係者。ましてや二十代の若い日系人からだ。ブラジル日系社会でも、こうした日本の美徳が受け継がれて欲しい。(泰)