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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年10月30日付け

 三十六年続いた宮城県の敬老祝い金制度がついに終わりを迎えた。ブラジルにある四十七都道府県人会の中で初期の頃から始められ、一番長く続いた敬老祝い金制度だろう。
 宮城県による同県出身高齢者への祝い金は計約二億円、この他、里帰り制度として一九八〇年から二〇〇〇年までの二十一年間、移住した人たちに対して県庁が費用を払い、母県を訪問する制度に対して計約一億五千万円。
 両方併せて約三億五千万円と、宮城県としてはブラジルへ移住した人々に対しての福利厚生・支援は十二分に行ってきたといえるだろう。
 今までは、各県人会が母県に財政面などで頼ることが大半だった。しかし、母県の現状から考えてもそのような時期はすでに過ぎ去った。各県人会が自分たちの足でどのように歩んで行くかがこれからの課題だろう。 (貴)