国連総会＝キューバの制裁解除＝米政府は決議を無視継続

ニッケイ新聞　２００８年１０月３１日付け

　国連総会は二十九日、半世紀にわたるキューバに対する米政府の経済制裁を解除する要請決議を、絶対多数の百八十五カ国の賛成で可決したと三十日付けエスタード・サイトが報じた。棄権したのは、二カ国。反対は、米国とイスラエル、パラオの三カ国だけ。
　米政府は国連決議に関わらず、キューバに対する経済制裁を解除する意志は、毛頭ないらしい。　中国の人権抑圧は、キューバに優るとも劣らぬ傍若無人。しかし、中国に対し経済制裁を適用することはないらしい。米国が経済制裁を実施するのは、政治的理由ではなく経済的理由らしい。