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サジア食品=債務不履行はない=本業は業績上々、すぐに汚名返上
ニッケイ新聞 2008年10月31日付け
サジア食品は第3四半期の赤字が、さらに七億七千七百四十万レアルに達したと三十日付けフォーリャ紙が報じた。赤字となった理由は、国内外で行った為替先物の差損を決済したためとフルラン会長がいう。そのためサジアが、債務不履行に陥る心配は、なくなったと発表した。
為替取引きではレアル高昂進で契約を結んだため、レアル通貨が下落する毎に、差額を決済する必要があった。
同社は、破綻したリーマン・ブラザース投資銀行にも、二億三千九百五十万レアルを投資。
今回の金融危機で数々の損害を被ったが、サジアの業績は上々で、第3四半期に三十一億五千万レアルの営業益を上げている。前年同期比で二八・三%増の好調振りで、年間では七十億レアルの利益と踏んでいる。