ニッケイ新聞 2008年10月31日付け
先月十九日から三日間にわたり北海道で行われた「第四十六回江差追分大会」に、海藤洋平さん(21、二世)がブラジル代表として参加し、審査員特別賞を受賞した。
洋平さんは今年六月に行われた「第十九回江差追分ブラジル大会」で総合優勝し、今回初めて訪日、同大会に出場。最終日に行われたアトラクションでも、二人の代表者のうちの一人として参加した。
二十三日に石川諭・江差追分ブラジル支部長と父の海藤司さんと報告のために来社した洋平さんは、「レベルが高くて緊張したけど、出来ることは一生懸命やった。いやぁ嬉しかったです」と受賞の感想を述べ、人々の優しさにも触れられたと笑みを見せた。
十歳のころから江差追分を始め、現在ドラム、太鼓、三味線と音楽三昧の毎日だ。本場北海道では「力強くエネルギーに溢れている」と評価を受けた。
同大会は、三百五十人以上の出場者全員が「江差追分」を唄い、歌唱力を競うもの。洋平さんの両親と姉の紀世さんもブラジル代表として出場し、同賞を受賞している。