ニッケイ新聞 2008年11月1日付け
サンパウロ州ヴァリーニョスでは十月二十九日~三十日の雷雨により、ショッピングセンター建築現場の塀が崩れ、直径一〇メートルの穴に隣接のビルの駐車場にあった五台の車が飲み込まれるという事故。ビル住民には退去命令も出された。州内ではその他に、落雷で一人死亡、バスのスリップ事故で二〇人が負傷の他、火事や洪水、停電などの報告が出されている。
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周りの人が煙草を吸うために起きる副流煙の害は直接吸うより大きいが、副流煙による死者は二〇〇三年に二六五五人、副流煙による病気の治療費や入院費は統一健康システム(SUS)だけで一九一〇万レアル、被害者家族への支払いも一八三〇万レアル、と国立がんセンター。副流煙による心臓疾患だけで一二二四人死亡という。
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十月二十九日からアクセス可能となった学費や月謝未払いの学生リストが問題になっている。全国私立校連盟が発表したもので、学費や月謝が九〇日以上未払いとなっている学生や保護者名を公開。私立校連盟では、リストに掲載された学生らが消費者保護センターに訴えた後も、サイトを閉じる意志はないとしているが、個々の学生や保護者の他、全国学生連合なども司法当局に訴える構えを見せている。
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南リオ・グランデ州ポルト・アレグレで三十日朝、近くの住民から橋の付近で異臭ありとの連絡を受けた警察が、支柱を壊してみたところ、かなり腐乱が進んだ男性の死体を発見。警察では、現場周辺で使い走りをして日銭を稼いでいた青年と見ているが、腐乱が進んで身元確認できないため、法医学研究所に回された。捜索願を出してくれる家族もいない青年だったのだろうか?