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「沖縄の文化に触れてほしい」=日伯交流年=歌舞劇団「美(ちゅら)」が来伯=舞台に広がる琉球ロマン=21日から5都市9公演

ニッケイ新聞 2008年11月1日付け

 沖縄の歌舞劇団「美―CHURA」(ちゅら、大田礼子代表)の百周年記念ブラジル公演が二十一日から五都市で行なわれる。プロの琉球舞踊グループとしては唯一、日本国外で公演活動を続ける同団。計三十一人が来伯し、踊りと歌、音楽で琉球王朝の歴史絵巻を展開する。
 「美」は琉球舞踊玉城流玉扇会二代目家元の玉城秀子さんにより、同会の若手女性舞踊家で結成された歌舞劇団。琉球舞踊を広く紹介するため、県内はもとより、日本国内、世界各地で公演活動を続ける。これまでに公演した国は二十六カ国以上を数える。
 初めてとなるブラジル公演は、日伯交流年の認定事業で、文化庁が助成。「美」の舞踊家をはじめ、同じく沖縄のエイサー団体で今年五月にブラジル公演を行なった「創作芸団Requios」のメンバー、歌手の城間健市さんなど三十一人が来伯する。
 ブラジル公演のためにアレンジされた舞台のテーマは、「燃える島・沖縄(Okinawa,a ilha das paixoes)」。「琉球王国のあけぼの」「神々の唄が響く島」の二部に分かれ、女性の優雅な踊り、男性の力強いエイサーと歌で、琉球王朝の歴史ロマンを表現する。
 県人会の実行委員会とブラジル側コーディネイターの奥村ネルソンさん、楠野裕司さんが先月三十日午前に会見。宮城調智委員長は「優れた女性舞踊家がこれだけ来るのは、これまでになかったこと。必ず見る人に感動を与えてくれると思う」と期待を表す。
 玉扇会ブラジル支部城間和枝道場師範の城間和枝さんは、「ブラジルで練習している子供たちにとってもまたとない機会。舞踊の中から沖縄の歴史、心も引き出してくれたら」と喜ぶとともに、「沖縄に限らず他県の人たちにも、一人でも多く沖縄の文化に触れてほしい」と語った。
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 公演は一時間五十分を予定。日程は次の通り。【サンパウロ市】二十一日午後六時=文協大講堂、二十二日午後四時=沖縄県人会館。【サントス】二十六日午後七時=SESC。【アララクアラ】二十九日午後八時半、三十日午後三時、午後七時=SESC。【プレジデンテ・プルデンテ】十二月二日午後七時=CESAR CAVA劇場。【マリンガ】五日午後七時、六日午後七時=マリスタ劇場。
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 サンパウロ市公演は百周年協会と実行委員会、その他は開催地の県人会支部や日系団体が主催する。
 入場料は各地とも二十レアル。サンパウロ市公演は前売り入場券を中心に販売する予定で、「早めの購入を」と呼びかけている。
 サンパウロ市公演の入場券は次の場所、または各琉球舞踊の指導者が取り扱っている=沖縄県人会(11-3106-8823)、うりずん(2092-6191)、Ferragem Nagahama(長浜金物店、2293-8632)、エリア日本品店(2942-8096)、明石屋宝石店(3208-1833)、藤本お土産品店(3209-1221)、根本めがね店(3208-8531)、HOSHI(2239-3809)、NIPO CENTER(2256-5364)、マルミヤ旅行社(2296-8628)。
 その他の公演についてなど、問合わせは沖縄県人会まで。