ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
米不動産ブーム終焉=ブラジル人家と職失う=帰国組と再挑戦組に二分
ニッケイ新聞 2008年11月4日付け
不動産バブルの崩壊で米国の建築業界は休業状態にあり、米ニュージャーシー州ニューアーク市のブラジル人が、債務不履行のため住宅を返却し帰国していると二日付けフォーリャ紙が報じた。同市には三万人のブラジル人が住んでいるが、不動産バブルに乗じて住宅を購入したブラジル人の七〇%は、購入した住宅を返却した。
特に建築現場は、ブラジル人格好の職場であった。米不動産ブームでブラジル人出稼ぎは多数雇用され、所得も増加し永住の場所として住宅を購入した。それはブームの高額価格のころであった。ブームは約二年で終わり、夢は悪夢に変わった。大量解雇だ。
不動産ブームの終焉で所得は激減、不動産価格は暴落したため売るに売れず途方に暮れた。殆どのブラジル人は、払いかけた住宅を返却。しかし、再挑戦する強者も少なくない。米国はブラジルに比べて、再起のチャンスに事欠かない。