ニッケイ新聞 2008年11月4日付け
オリンピック柔道にブラジルから初めて出場した塩沢良平さん(二世)が三日午前、ゴイアス州ゴイアニア市の自宅で亡くなった。死因は心臓麻痺。享年六十七歳。
一九六四年の東京五輪に中量級のブラジル代表として出場し、七二年のミュンヘン五輪では五位に入賞。六三年にサンパウロであったパン・アメリカン大会で優勝、六七年にカナダであった同大会でも二位に入るなど活躍した。引退後はゴイアス市内で柔道場を経営していたという。柔道九段。
知人の柔道家、石井千秋さんは電話インタビューで、「何でも技をこなし、とても強い選手だった。私がブラジルに来て唯一敗戦した南米の選手も塩沢さんだった」と述べ、ブラジル柔道界の発展に貢献した旧友の早い死を残念がっていた。
告別式は四日午前八時からゴイアニア市内のパルケ・メモリアル墓地で行なわれる。