ニッケイ新聞 2008年11月5日付け
パラナ州政府は二日、同州北部と北西部にゴム栽培を奨励する意向を発表と三日付けヴァロール紙が報じた。目的は家族単位の小農にとって安定した収入が得られること。今また天然ゴムが、見直されている。
州政府とマリンガのコカマール農協などが指導する。現在の栽培面積は、八百ヘクタール。十年計画で一万ヘクタールへ拡張。生産物は現在、サンパウロ州の業者へ出荷しているが、将来は同州で最終製品まで手がける。
ゴム樹は自然林とみなされる。穀類やサトウキビなどとは、法的取り扱いが異なる。ブラジルの天然ゴム消費量は年間、三十万トン。国産は三分の一に過ぎない。
植林からゴム採集まで、六年以上がかかる。植林費は、ヘクタール当たり四千レアル。採集が始まると、ヘクタール当たり収益は六千五百レアル。樹木は三十五年間、ゴムの樹液を生む。