ニッケイ新聞 2008年11月5日付け
ミナス州のネーヴェス知事(PSDB=民主社会党)が、二〇一〇年の大統領選に向け党公認候補を決める協議大会を提案し、セーラサンパウロ州知事は十月三十日、承諾と返答したことを三十一日付けジアリオ・デ・コメルシオ紙が報じた。PSDBは今、二人を巡って党内が二分している。
地方選後ネーヴェス知事は、党公認候補の指名で根回しに奔走している。公開の公認指名大会を開かず自然の流れで、PSDB三顧問が候補をアウンで決めることに焦りがあるらしい。
党則では選挙が行われる二〇一〇年三月までに、党公認を決める。セーラ知事は「私はサンパウロ州知事で、大統領候補ではない。大統領選挙は再来年であり、混沌とした状態で候補指名は賢明でない」と述べた。
しかし、カサビ市長の決選投票では、明らかに大統領選への布石と思しき行動を採った。セーラ知事はネーヴェス知事に釘を差すような発言をしながら、着々と根回し老練さで怠りがない。