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WTO輸出ランク=ブラジルが24位に後退=EUの小国並みで停滞か
ニッケイ新聞 2008年11月7日付け
世界貿易機関(WTO)は五日、二〇〇七年度世界各国の貿易ランキングを発表し、往年はベストテンにあったブラジルが、二十四位へ大きく後退と六日付けエスタード紙が報じた。
金融危機とコモディティ価格の下落で、ブラジルの輸出が困難な時期にあるのは分かるが、オーストリアやスイス、スエーデンなどの小国と肩を並べたことを不可解としている。
〇七年の経済成長率(GDP)五・五%から見て、ブラジルは〇八年を六%とWTOが予想していた。それが二〇〇八年のGDPを三・五%へ下方修正したことで、低率経済成長国へ仲間入りしたことを奇異とした。
ブラジルの〇七年度輸出の増加が、メルコスールの平均以下だ。BRICsの中でも最下位。WTOはブラジルの国内消費が低調で、コモディティの国内価格をも引き下げたと見ている。