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サンパウロ市北部をパニック襲う=強盗追跡で銃撃や人質事件=大捕物で3人死亡12人負傷

ニッケイ新聞 2008年11月11日付け

 サンパウロ州グアルーリョス市で七日午後、市内中心部のレアル銀行支店を襲ったPCC(都市第一コマンド)の一味が、警官隊との銃撃戦を繰り返しながら逃走し、サンパウロ市北部の民家に侵入。四人を人質にしての攻防戦などで、PCCリーダーと、軍警一人、市民一人が死亡し、一二人が負傷、と八日付伯字紙が報じた。
 事件の発端は午後二時前で、複数の車やバイクで市内中心部のレアル銀行支店に乗り付けたPCCメンバー一〇~一五人が、機関銃などで銀行員を制圧。一〇万レアル余りを盗み出したが、銀行の出口で警官隊との最初の銃撃戦が発生した。
 この時現場近くを通りかかった金属工が流れ弾に当たって死亡し、数人の負傷者も出たが、車に分乗した犯人達は、フェルナン・ジアス方面とサンパウロ市北部方面に分かれて逃走。警官隊はサンパウロ市北部へ向かったグループを追ったが、車を乗り換えたりしながら逃走を続けた犯人達は、ジャサナン地区の公園などで複数回の銃撃戦を展開後、屋根伝いに逃げた犯人二人が、ジャルジン・トレメンベーの家屋に侵入、八歳女児ら四人を人質にして最後の銃撃戦となった。
 人質への暴行はなかったが、世帯主の母で六一歳の婦人には、既に負傷していた犯人の手当てなども命じられた。
 一方、ヘリコプターなども動員して犯人を追跡していた警官隊は、人質事件現場では、数十人の市警や軍警の特殊部隊を含め、数百人に膨れ上がり、現場一帯は緊張した空気に包まれた。
 三時間に渡る人質事件では、銃撃戦により犯人の一人と軍警が死亡。最後は人質解放と犯人投降で幕を閉じたが、死亡した通称バレンコは、〇五年のフォルタレーザの中央銀行支店襲撃などにも関与したPCCリーダーの一人。一方、殉職の軍警は二二年間の勤務中、一四件の出産に立ち会った「出産王」。
 十日付エスタード紙によれば、逃走用車両からは銃器の他、警察車両用のサイレン付き赤色灯や警官用防弾チョッキも発見され、九月のサンパウロ市南部のペルディーゼスでの誘拐事件と類似。八日報道の警察関係者関与の可能性は当局が否定したが、七日に身柄拘束された九人中、八日未明釈放の七人の大半が警官から暴行を受けたなど、警察官の行動への不信感は払拭されてはいない。

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