ニッケイ新聞 2008年11月11日付け
七日にハイチで起きた学校校舎崩壊は、創立記念日で生徒や家族、友人達も集まっていた中で起きたため、事故発生当時現場にいた正確な人数が掴めていないが、十日の新聞では、死者九三人、負傷者一五〇人と報道。ブラジルから派遣された兵士も国連平和部隊の一員として救助活動に加わっているが、生存者の発見、救出は時間との戦いだ。
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八日フォーリャ紙によれば、サンパウロ州のビリングス湖やグアラピランガの水質汚染はかなり深刻で、アルツハイマー型認知症を引起すとされるアルミや、発癌性物質、種々のバクテリアなどが基準値以上の水準で検出されている。水道局は、貯水池からの水は処理済みだから大丈夫というが…。一方、ピアウイ州の一部では七カ月も雨がなく、消毒もしてない水がリットル当り二レアルで売られているという。
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暑さが戻りゴキブリや蚊がうるさくなる時期は、デング熱を媒介する蚊の動きも活発になる。十日付エスタード紙によれば、リオやサルバドール、レシッフェ、サンパウロ州内陸部のリベロン・プレットなどとその周辺では、デング熱流行の可能性あり。二〇〇八年のデング熱発生は、二〇〇七年の四三%増ともいわれ、溜まり水の処理などの対策が必要だ。マナウスでは日本式の蚊帳を利用しているとの話もあったが。
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パラナ州クリチーバで起きた九歳女児誘拐殺人の容疑者が九日朝、サンタカタリーナ州で捕まった。サンパウロ市で三日から行方不明だった一二歳の少女の遺体がダンボール箱に押し込まれた状態で七日に、パラナ州カストロで九日午後行方不明となった八歳の少女の遺体が十日に各々発見されるなど、類似の事件連続で、不安が広がりそうだ。