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ワシントン金融会議=米国は今放心状態=物申す千載一遇の機会

ニッケイ新聞 2008年11月12日付け

 かつてG7に、新興国の人間を招くことはなかった。招かれても精々、食事くらいで発言の機会はなかったとノーベル受賞者のスチグリッツ経済学博士が十日、語ったと十一日付けフォーリャ紙が報じた。
 大切な話は食事前に協議し、全ては了解済みなのだ。G7サミットは、傲慢で新興国のいうことなど聞く耳を持たぬという雰囲気だと同博士が批判。それが今度は手に負えない金融危機解決のため、G20を招いた。
 米国の資産は、EUやアジア、ラテン・アメリカへ流れた。ただ米国は、ブラジルに解決策を尋ねる勇気がないのだ。これはブラジルにとって農業補助金の廃止を訴える良い機会だという。
 米国の経済力は現在、世界に遍く力がない。この際IMF(国際通貨基金)やBIRD(世銀)改革ばかりでなく、米政府の息がかかった機関は、全て改革することだ。

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