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サンパウロ市日本の武道に興味津々=演武・交流稽古に2千5百人

ニッケイ新聞 2008年11月12日付け

 財団法人日本武道館(松永光会長)による百周年を記念した交流稽古・デモンストレーションが九日、マウロ・ピニェイロ体育館で開かれ、関係者をはじめ約二千五百人(主催者発表)が訪れた。
 同日午後二時からデモンストレーションの開会式が行われ、松永会長は今回ブラジルで開催されることを喜びながら「日本の武道の素晴らしさを堪能していただきたい」とあいさつした。その他、上原幸啓百周年協会理事長、西林万寿夫在聖総領事が祝辞を寄せた。
 続いて行われたデモンストレーションでは、日本武道館から来伯した七十三人が、弓道、荒木流拳法、琉球王家秘伝本部御殿手、初実剣理方一流甲冑抜刀術、柔剣道、合気道、薙刀、剣道、柔道、少林寺拳法、空手道、相撲の十二の種目を披露。
 ポルトガル語で説明しながら実際の武道が披露され、多く来場者たちは一つ一つ興味津々に見入っていた。
 その他に、体験柔道や体験相撲が行われ、子供たちは初めて接する武道に楽しそうな笑顔を見せ、会場中から温かい声援が送られた。
 柔道と相撲に参加した知念ガブリエル・ユウジくん(12、三世)は初体験。「やってみたかった」とチャレンジした理由を話し「とっても楽しかった」と満足した様子で話した。
 同じく初めて参加した若本レオナルド龍太くん(12、三世)は「二つとも興味深かったし、おもしろかった」と満面の笑みで語った。