ニッケイ新聞 2008年11月12日付け
サントスで初めての日本文化祭が開催された。会場も、来場者の表情もどこか新鮮な空気を感じさせる。
戦中に接収された旧日語校。返還から改修、落成へといたったこの一年半の歩みが浮かんだ。関係者の感慨こそひとしおだろう。
「準備に一週間かかりました」と話す役員。新しい〃家〃で開く初めての文化祭は、すべてが手探りだ。
出し物も、食の種類もまだ少ないが、活動が活発になるにつれ、次第に大きなイベントになっていくだろう。そうなってほしいと思う。食事もサントスらしく海の幸などふんだんにあってもいいかもしれない。
ただこの日、返還運動を引っ張った前会長の上新さんの姿が会場で見られなかったのを残念に思った。ぜひ出てきてほしいものだ。
日語校も第一歩を踏み出す。これからだ。(ま)