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県連=関心高まる弁論大会=4世滝浪さんが優勝

ニッケイ新聞 2008年11月13日付け

 ブラジル日本都道府県人会連合会、ASEBEX共催の日本語弁論大会が十月十九日、サンパウロ市の広島県人会館で行われ、二十七人の参加者のなかで、滝浪ジョナタス晃爾さん(19、四世)が一位入賞した。
 「私の日本文化(日本語)」が今年のテーマ。滝浪さんは、堂々とした様子で、一つ一つの言葉を丁寧に話すとともに、時折ジェスチャーを交えて説得力を持たせた発表をおこなった。
 自身が取り組む空手を通じて日本精神の根幹を学んだとしたうえで、今後は若い世代が中心となり、日本文化の伝承に力を入れていくことが必要と論じ、観客から大きな拍手を受けた。
 長友契蔵実行委員長は「二回目だが周りの関心が高まってきたように思う。昨年よりレベルがあがっている」と評価。「若い人たちが我々の想像よりも堅実な考え方を持っていることがわかった」と嬉しそうに振り返った。
 長友実行委員長によれば、今回サンパウロ大学の学生が五、六人ほど出場。韓国系の女子学生一人を含めて、非日系は七人ほどが参加した。
 滝浪さんには日本往復航空券、二位の林祐さん(17)にはブエノス・アイレス往復航空券が贈られる。日系旅行社のサービス・グローバルがスポンサー協力した。
 ニッケイ新聞の電話取材に対し、滝浪さんの母親、アメジアさんは「とても嬉しい。彼は私より日本語が上手」と息子の努力を喜んだ。滝浪さんは来月中旬頃から一カ月ほど訪日する予定という。
 入賞者は次の通り(敬称略)。三位=アリッセ・モンチベールさん(17)、四位=矢野さおり・エズメリダ(31)、五位=ペードロ・フェイラ・マルケス(32)。