ニッケイ新聞 2008年11月14日付け
文協ビル前に多くの子供がいるのを見た読者も多いのではないか。
今年二年目になるサンパウロ州教育局の日本文化教育プログラム「VIVA・JAPAO」で史料館を訪れる生徒たちだ。
同プログラムによる同館への昨年の入場者数は、生徒六千八百七十五人(教師七百二人)、今年は九月末までで、生徒一千二十三人(同百十二人)を数えた。
私立学校も多く訪問したことで日程を調整、日本を訪問した公立校も多い。三月~九月までで、生徒五千二百七十九人(同五百二十四人)。
赤字が慢性的に続いてきた両施設。これほどの入場者数は、開館以来ないのではないか。もちろん黒字だが、これこそまさに〃百周年特需〃。
先月末の臨時評議員会で独立検討委が発足。この活性をどう繋ぐかが課題だ。史料館は大きな岐路に立っている。(剛)