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伯墨自由貿易交渉へ=米後退を機に空白を狙う

ニッケイ新聞 2008年11月15日付け

 米国の景気後退で打撃を受けたメキシコへ米市場に代わる市場を紹介するため、ブラジルの経済産業開発省の代表が財界代表を伴って十一日、同国を訪問と十二日付けヴァロール紙が報じた。
 メキシコとメルコスールは、二つの関税削減協定がある。一つは、自動車と部品に関するもので大幅に自由化が行われた。もう一つは、約一千種類の製品に対する限定関税となっている。
 ブラジルは全輸入品にゼロ関税を希望しているが、メキシコは加工農産物に抵抗している。それで段階的市場開放を、提案する考えだ。先ず双方の関税を、全面的に半減する。すでに税率削減が行われていたものは、さらに二〇%減税。
 ブラジルの代表団は、ブラジル産品で牛肉や皮革、果物、魚介、胡椒、飲料、通信機器、電子製品、プラスチックなど四十品目が特に有望であることを発見した。メキシコ側は、三十品目でブラジルに売り込める感触を得たようだ。