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松本・貸金業者強殺事件=人身保護請求を棄却

ニッケイ新聞 2008年11月15日付け

 〇三年七月に長野県松本市のマンションで貸金業男性が殺害された強盗殺人事件で、日本政府の要請に基づき、国外犯処罰での公判が進められている日系ブラジル人、ソノダ・ジュリアノ・エンリケ・デ・ソウザ被告に対し、管轄裁判所はこのほど、弁護側の人身保護状の要求を棄却した。地元ブラジルメディアが報じた。
 サンパウロ市バラ・フンダの刑事法廷で今年二月、初公判が非公開形式で行われ被告は容疑を否認した。
 調べでは、被告は〇三年七月十日夜、本件で無期懲役の判決を受けた日本人の男と共謀し、松本市の貸金業全達守さん=当時五十九歳=方で、全さんの首をコードで絞めて殺害し、現金四十一万六千円を奪った疑い。日本に計九年六カ月滞在した。被告らはコードやガムテープ、手袋などを事前に用意するなど、殺意をもって犯行に及んだとされる。