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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年11月18日付け

 サンパウロ市内で十六日開かれた愛媛県人会の創立五十五周年式典。この日、来賓の羽藤ジョージサンパウロ市議のスピーチが会場を沸かせた。
 いつもはポルトガル語で堂々とあいさつする市議。しかし「父の出身県の式典だから」と、日本語でスピーチ。
 原稿はおそらくローマ字で書かれていたのだろうが、慣れない文句につっかえながらも、一生懸命話した。
 司会の藤瀬圭子さんは「羽藤市議の日本語のスピーチは初めて」と紹介し、会場からは大きな拍手が起きた。市議は「私の日本語は幼稚園ですから」と舞台上で詫びたが、事前に猛練習を重ねたことが想像できた。
 日系候補の中で最多票を獲得し、サンパウロ市議七期当選を果たした羽藤氏。この祝辞は日系のルーツを大事にする姿勢と見たい。その意気込みで今期もコロニアのためにぜひ頑張って欲しい。(泰)