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EU調査発表=ブラジルが巨大輸出国に=米国に代わり市場支配へ

ニッケイ新聞 2008年11月20日付け

 EUは十日、ブラジルが二〇一七年までに油脂植物や大豆、砂糖、牛肉、鶏肉、エタノールの巨大輸出国として国際市場を支配するに至るという調査結果を発表と十一日付けヴァロール紙が報じた。
 EUは既に、穀類や砂糖、乳製品、牛肉で、生産国の座をブラジルに譲ったと認識。例外は小麦だけ。小麦とトウモロコシの国際市場は、米国が続けてリードする。
 EUの予測では、ブラジルは二〇一七年に、米国に代わる大豆油の最大の生産国となるが、輸出では、米国とアルゼンチンが上位を占める。
 砂糖の消費は、生産を上回る勢いで急増する。ブラジルは二〇一七年、砂糖市場の六〇%を供給する主役になる。
 ブラジルのエタノール輸出は、二〇一八年には年間百三十億リットルに達すると考えられ、米国は輸入国となる。
 牛肉消費は世界人口の増加と新興国の所得向上で年二・五%増の予測。増加の半分はブラジルが吸収し、二〇一七年の世界の牛肉消費の三〇%はブラジルが供給する。