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東西南北

ニッケイ新聞 2008年11月20日付け

 ミナス州ベロ・オリゾンテ市で十八日、二一歳の青年が手榴弾所持のため逮捕された。押収後直ちに処理された手榴弾は、軍などでしか使用されないタイプのもの。警察の調べに対し、青年は、ゴミの中から見つけたと説明。父親が作業場を開けたら投げ込むつもりで待っていたという。動機は不明だが、家庭教育や学校教育の崩壊が問題とのテレビ解説者の言葉はここにも?
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 サンパウロ州サントアンドレー市で起きた人質事件の現場再現作業が、十九日に行なわれ、亡くなったエロアーさんの友人のナヤラさんや、アウヴェス容疑者の弁護士らが参加。一方、エロアーさんの父親で、殺人容疑などに問われているサントス容疑者の弁護士は、「現時点では本人の自首はない」明言。本人は「牢に入って殺されたくない」と話しているという。
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 十八日の新聞に、ボン・ゴーストとリーデルが合併し、国内第四位の乳製品メーカーとなるとの記事が掲載された後、十九日の新聞には、InBevがバドワイザー銘柄で知られるAnheuser買収の記事。世界最大のビール会社に復帰というが、寡占化で価格上昇なんてことになれば、なお暑い夏になる。
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 アマゾン東部の生態系(森林伐採)が四〇%以上破壊されれば、大西洋からアンデスに向かう水蒸気の流れが遮断され、東部の生態系も絶えるとし、存続のカギを握るのはパラー州だとの学会報告があったと十八日エスタード紙。現時点でのアマゾン破壊率は一七%で、パラー州での森林伐採面積は域内最大の二一万八〇〇〇平方キロ。他州での破壊行為がアマゾン存続を脅かし、地球環境破壊につながることも忘れてはならないが…。