ニッケイ新聞 2008年11月22日付け
七月に開催された日伯音楽協会(音協、上岡正雄会長)主催の第五十六回全伯歌謡唱歌コンクールで優勝した道田昭夫エジソンさん(55、二世)が、ブラジル代表として初めて、文化庁後援の「Jaccom(日本大衆音楽文化協会)ミュージックフェスティバル・十四回カラオケ日本一決定戦」に出場する。
音協メンバーの奔走により実現することとなった。報告の為に道田さんと来社した上岡会長、谷口丞会計理事、石井久順、羽田宗義両顧問、川原マリオ渉外によると、Jaccomとのメールや電話でのやり取りで「ぜひブラジルからも参加を」と話がまとまったという。
「道田さんの歌声は、声量があってきれい。ひたむきな真面目さが伝わってくる。ぜひとも内閣総理大臣賞のカップを持って帰ってきて欲しい」と激励する音協の一行。また上岡会長は、「今後も、Jaccomブラジル支部のような形で関われたら」と期待を寄せる。
内閣総理大臣賞(一組)と文部科学大臣賞(二組)の入賞者は、二〇一〇年にニューヨークのカーネギーホールで開催が決まっている同フェスティバルに出場できる。
道田さんは、来月十五日に日本へ向かい、二十一日に歌声を響かせる。それに先立って今月、上岡会長と羽田顧問が、あいさつのために訪日。音協も一体となって今回の初出場を盛り上げる。
道田さんは、「責任が重いですね」と緊張した面持ちで苦笑いをしながらも、「音協の皆さんに本当に感謝しています。意気込みは相当ですよ。しっかりやってきたい」と気を引き締めていた。