ニッケイ新聞 2008年11月22日付け
今年は移民百周年らしく、いろいろな日伯融合を象徴するデザインが生まれた。その1つが、これ。前方の名だたる参列者には申し訳ないが、モジ市コクエラ「ふるさと祭り」会場に飾られた背景絵のことだ。
左に駿河湾越しにのぞく富士山、右にブラジル一の名勝ポン・デ・アスーカル。さらに左にブラジル国花、満開の黄色イッペー、右に桜だ。
もちろん、こんな風景は実在しない。だが頭の中でこれを発想できるのは、両側に「ふるさと」を感じる日系コロニアならでは。祭りの主旨にふさわしい背景画だ。
日系シンボルの定番アイテムとなり、今年だけで10カ所以上も建設された鳥居が絵の中にない点も、マンネリでないという意味で評価が高い? (深)