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東西南北

ニッケイ新聞 2008年11月25日付け

 二十一日から集中豪雨に見舞われたサンタカタリーナ州では、土砂崩れや洪水、国道遮断などの被害続出。二十四日現在の死者は五〇人を超え、洪水や土砂崩れで避難生活を余儀なくされている人は二万二〇〇〇人余り。一六万人が電気の無い状態ともいう。ブレメナウやジョインヴィーレなどが非常事態宣言を出し、孤立している町も五市。パラナ州やサンパウロ州でも被害報告が出ている。
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 ペルナンブコ州レシッフェで二十三日昼頃、テレジーニャから飛んで来た双発機が空港までわずか五キロの住宅地に墜落。四軒の民家が被害にあったが、住民には負傷者なし。墜落機乗客の音楽バンド、カリプソのプロデューサーとパイロットが死亡。連邦議員を含む乗客八人中、一人が重体、残りは軽傷。バンドのメンバーはバスでフォルタレーザへ移動しており、難を免れた。
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 サンパウロ市南部で二十二日、サンパウロ州としては今年最大の約一〇トンの大麻押収。ファヴェーラ、パライゾポリスに向かう路上でブレーキが効かなくなり、四台の乗用車に衝突したトラックの荷台から発見されたもの。逮捕されたトラック運転手は、リンチが怖くて逃げたファヴェーラ在住のトラック所有者に、別の道にトラックを移動させるよう頼まれただけだという。一〇〇レアルでリンチの危険と逮捕の憂き目に遭っては割が合わない?
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 二十三日フォーリャ紙に、黒人への差別があると答えた人は、九五年の一一%から三%に減少したとの調査結果。白人と自己申告する人も五〇%から三七%に減ったことからいえば当然かもしれないが、その一方、白人は黒人を差別していると考える人は八九%から九一%に増えたとも。