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シティバンク=営業権売却の噂が=動向に他行の注目集まる

ニッケイ新聞 2008年11月26日付け

 米シティバンク本店が経営危機で、米政府の公的資金投入を受けることになった二十四日、伯シティバンクの動向に他行の注目が集まっていると二十五日付けフォーリャ紙が報じた。
 米シティバンクは資金難の折り、伯支店の営業権を売りに出す噂がある。伯支店は堅実な経営で、シティバンクのドル箱的存在であった。金融関係者は、今後のシティをこう見ている。
 同行は約二十年にわたって政治における銀行のご意見番役を果たしてきた。ブラジルがモラトリアム宣言を行った一九八七年、シティバンクは四十六億ドルを貸した民間最大の債権銀行であった。ブラジルはシティバンクに恩がある。
 その同行買収に食指を動かしているのは、再編劇で一足遅れたブラデスコと英系のHSBC。伯シティバンクは、本店から独立した現地法人で、ブラジル中央銀行の統制下にあるため、本店の経営危機に、巻き込まれるリスクはない。
 そのため、伯シティバンクの預金者は六万レアルまでの預金残高保証がある。大口預金者には、クレジット保険もある。国内ランクでは十位にあり、企業向け手形割引でも実績がある。
 伯シティバンクは営業権売却の噂を否定するが、米政府の救援策次第では何が起こるか分からないと、他行が虎視眈々としている。
 伯シティバンクは、一銀行として資本金が少ない。しかし、資金調達のためには金融市場の好転を待つので、即時買収はないという予想だ。買収は価格次第だが、増資した上本店への配当やロイヤリティー送金は余儀なくされると見ている。

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